お金を稼ぐ人はエライのか?
『リボンの男』あらすじ
「仕事をする多くの大人が、世界を広げる努力をしている。でも、小さい世界へ向かうことでも人間は成長するならば、その方向を示す大人がいた方がいい。もしかしたら、自分にその役割があるのではないか?
沢山の給料を稼ぐキャリアウーマンであり世帯主の妻、そして落とした100円を1時間かけて探す「時給100円の男」であり、主夫の自分。バリバリの妻と幼稚園に通う息子との触れ合いを通して、お金を稼ぐ人だけが世の中で価値のあるのではない、小さい世界にも大きな可能性があるのだと感じさせてくれる1冊。
お金を稼ぐ人が価値のある人なのか
この作品では
お金を稼がない主夫の自分
お金をたくさん稼ぐ妻
とが、対比的に登場しているように思います。主夫の自分はお金を稼いでいないことに肩身を狭い思いをするのですが、それはいかがなものでしょうか。
社会を支える非営利活動
資本主義社会の上ではお金を稼ぐという行為はとても尊いものであり、社会に貢献していることにもつながることです。しかし、社会を支えているのはお金を稼いでいる人だけではありませんし、お金が伴わない活動や行為が社会の根幹を支えていることにも気付かされます。
その基盤をもとに「お金を稼ぐ」という行為が可能であることを考えると、一人一人の活動が金銭の受け渡しとは関係なく尊いものなのだと思います。
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