トビウオ読書日和

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【人生】余命数ヶ月。お金と人生について考える『がんになってわかったお金と人生の本質』

24年1月に癌で亡くなった山崎元さんの書かれた『がんになってわかったお金と人生の本質』を読みました。 特に心に残った4点を紹介します。

がんについて

定期検診は受けるべき

定期検診に消極的だった著者であるが、定期検診は受けるべきであると述べている。一つは、その方が経済的であるということ、もう一つは初期治療で済ますことで、癌のステージが上がってから治療するより生活が快適であることを理由として挙げている。

がん保険は必要ない

著者が医療費として支払ったお金は235万円だそうだ。やはり癌治療は高額…かと思えば、そのうち160万円は入院中のシャワー付き個室での「贅沢」によるもので、実際に治療にかかった値段は75万円だそうだ。意外に大きな値段ではない。 しかも著者の場合、健保組合の設定している「医療費一回の支払いが2万円を超えた部分を健康保険組合が補填してくれる制度」があり、実際の負担は14万円だったそうだ。 自身が加入する健康保険組合にそのような規定があるのかは、調べておく必要があるが、いずれにせよ75万円ほどで済む(国民健康保険の高額療養費制度のおかげ)という経験談で、100万円貯金があればがん保険の必要はない。

生き方について

未来に目を向ける

著者は「サンクコスト」(既に生じてしまって後から取り返しのつかない損失)を無視して、今後に変えられることに意識して集中する習慣があるそうだ。闘病中も「これから、どうするかに集中するしかない」という気持ちを持っており、その生き方が素敵だ。余命が数ヶ月と知りながらもこのように生きることができるのだろうか。

お金は増やし方より使い方

20代、30代にあって「自分の人的資本への投資」になるようか使途と、「この時期にしかできない経験」に対する支出はNISAを解約してでも行う。という文にハッとさせられる。著者が言うようにお金は貯めるより使う方が嬉しいのだ。お金を幸福に交換しよう。

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