『家売るオンナの逆襲』(水曜22:00〜)
というドラマで北川景子演じる三軒屋チーフの決めゼリフ
「家を売るためです!」
変な言葉……でもこれって…!
今回はこの言葉と我々の仕事について考えてみましょう。
「家を売るためです」使用例
庭野「水族館の話を聞き出すなんて流石ですね」
三軒家「全部ウソだ。家を売るためだ!」
仕事でネットカフェに来て…
三軒屋「それはキャンセルしなさい!カップルシートで!」
庭野「なんで!?」
三軒屋「これも家を売るためです!」
三軒屋チーフは聞かれること聞かれることに「家を売るためです」と答えます。
このセリフを聞くたびに思い出すのが「レンガ職人の話」です。
レンガ職人の話とは?
レンガ職人の話はイソップ童話の中のお話です。
旅人が道を歩いていると、レンガを積んでいる3人の職人に出会い、「ここで何をしているのですか?」と尋ねます。
1人目は「レンガを積んでいるのさ」と答え、辛くて不公平だと考えていました。
2人目は「大きな壁を作っているのさ」と答え、家族を養うために仕事があることに感謝していました。
3人目は「歴史に残る偉大な教会を作っているのさ」と答え、教会の完成をイメージし、そこに訪れる人々の幸せまで考えていました。
よく会社の研修などでも使われる話ですのでご存知の方もいらっしゃったのではないでしょうか。
「ここでいったい何をしているのですか」という問いに
A:レンガ積みに決まっているだろ。
B:大きな壁を作っているんだよ。
C:歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ。
と答えます。
Aの人は目の前のことしか見えておらずヤル気も全然湧いていません。逆にCの人は物事の大局を見ておりやり甲斐を感じています。「木を見て森を見ず」の木を見る人(A)と森を見る人(C)に当たります。
このCの人と『家売るオンナの逆襲』の三軒屋チーフ(北川景子)が重なって見えるのです。
「なんでそんなことをやるんですか」
三軒屋「家を売るためです!」
相撲界にみる三軒屋チーフ
かつて若乃花・貴乃花の両力士が昇進伝達式での口上において「四字熟語」を使用してこれからの抱負を語りました。これを機に半ば慣例となって、昇進力士が四字熟語を使って抱負を語るようになっています。その中で今回注目すべきが琴奨菊の四字熟語です。
【万里一空】ばんりいっくう
どこまでも同じ一つの目標を見据え、たゆまず努力を続けるという心構えを表す語として引用されることも多い。
この「同じ一つの目標を見据え」て努力した琴奨菊は相撲界の三軒屋チーフだなと思いました。琴奨菊が「家を売る」という一つの目標を見据えて努力する三軒屋チーフと重なって見えました。
まとめ
今回『家売るオンナの逆襲』というドラマの「家を売るためです。」というセリフから、物事の本質を見て行動する大切さを思い出しました。
もちろん、質問されて「家を売るためです」では、会話としておかしいですし、何より変わり者のレッテルを貼られてしまいそうです…。ですので、心の中では物事の本質を忘れずに取り組み、やりがいを感じながら仕事をしたいものです。
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