突然ですがみなさん
仕事は楽しいですか?
今回読んでいく『仕事は楽しいかね?』でこう問いかけられ、思わずドキリとさせられました。仕事、そして人生の時間をどう使っていくかということを本書を通して考えていきましょう。
『仕事は楽しいかね?』目次
第 1章 仕事は楽しいかね?
第 2章 人生とは 、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない 。一つのくだらないことが〈何度も 〉繰り返されていくのだよ
第 3章 試してみることに失敗はない
第 4章 明日は今日と違う自分になる、だよ。
第 5章 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。「遊び感覚でいろいろやって 、成り行きを見守る 」というのがね。
第 6章 必要は発明の母かもしれない 。だけど 、偶然は発明の父なんだ 。
第 7章 目標に関するきみの問題は 、世の中は 、きみの目標が達成されるまで 、じ ーっと待っていたりしないということだよ 。
第 8章 きみたちの事業は 、試してみた結果失敗に終わったんじゃない 。試すこと自体が欠落してたんだ 。
第 9章 あの実験で学ぶべきことはね 、「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること 」なんだよ 。
第 1 0章 それはね、「あるべき状態より 、良くあること 」なんだ 。
第 1 1章 もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして 、きみはそれにふさわしいかね ?
第 1 2章 覚えておいてくれ 。「試すことは簡単だが 、変えるのは難しい 」ということを 。
第 1 3章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ 。
第 1 4章 きみが 「試すこと 」に喜びを見い出してくれるといいな 。
目次も見るだけで、何か参考になるものがありそうです。全14章で構成された、ビジネスマンのみならず全ての人におすすめの本です。
特に心に残った2つをご紹介します。
「退屈 と不安 」という双子にとりつかれてないか
仕事をするにあたって以下の2つの気持ちに直面することはないでしょうか。
① 仕事が退屈だな
② 職を失わないか不安だな
少なくとも一度は生じたことのある気持ちではないかと思います。どちらの気持ちになったことがあったでしょうか?
①でしょうか?
②でしょうか?
①の場合「退屈で面白くない仕事だな。もうこんな仕事辞めてやる!」
②の場合「やりがいがあっていい仕事だけど辞めされられるかもしれないから不安だな」
といった具合でしょうか。
しかし、この本に出てくるビジネスマンは①の場合でも②の場合でもないのです。
「(----)だけどきみの話から 、この国の経済が新たな双子の要素を生みだしたことがわかった。今度の双子は社員レベルで生まれている 。〝退屈 〟と 〝不安 〟という双子だ 。きみは 、この二つは 、同時には生じないと思うだろう 。だけど 、違う。人々は 、したくもない仕事をし 、同時にそれを失うことを恐れているんだ 」
『仕事は楽しいかね?』第2章
つまり、「面白くない退屈な仕事だけど、辞めさせられないか心配」という状況です。確かにこういった気持ちで働いている人は多いのではないでしょうか。
この現状に指南役のマックスがメスを入れていきます。次の章で一部紹介します。
退屈な仕事からの脱却-5章の教えから-
読み進めていて3章、4章、5章の内容が自分としてはしっくりときました。そこでしきりに訴えていたのが「色々試して毎日変えていく」ということです。
「 〈毎日 〉変わっていくんだよ ?それは 、ただひたすら 、より良くなろうとすることだ 。人は 〈違うもの 〉になって初めて 〈より良く 〉なれるんだから 。それも 、一日も欠かさず変わらないといけない 。いいかい 、これはものすごく大変なことだ 。そう 、僕が言ってるマンネリ打開策は簡単なんかじゃない 。とんでもなく疲れる方法だ 。だけどわくわくするし 、 〈活気に満ちた 〉方法でもあるんだ 」
『仕事は楽しいかね?』第5章
成功する人たちはね 、自分がどこへ向かっているかということはわかってない ─ ─ただ 、遊び感覚でいろいろやって 、成り行きを見守ろうと思っている 。
『仕事は楽しいかね?』第5章
だから僕は 、たった一つしか目標を持っていない 。毎日毎日 、違う自分になること 。これは 〝試すこと 〟を続けなければならないということだ 。そして試すこととは 、あっちにぶつかりこっちにぶつかり 、試行錯誤を繰り返しながら 、それでもどうにかこうにか 、手当たり次第に 、あれこれやってみるということだ 。
『仕事は楽しいかね?』第5章
私たちは毎日を同じように過ごそうとします。それは変化を嫌う人間という生き物ですから当たり前です。しかし、あえて毎日試行錯誤して変えていくことに価値があります。毎日やるとなると本当に大変なことですが、小さなことからでもやっていけたら確かにすごいことが起こりそうな気がします。
さいごに
様々なビジネス本がある中で、この本の特長はストーリー仕立てになっていて分かりやすいという点です。また、事例や名言も多く説得力のある文章でした。仕事が楽しくないと感じたとき、もう一度手に取りたい一冊です。
通常盤は大雪のため飛行場で足止めをくらったビジネスマンが主人公で、まんが盤は進路に迷っているOLの話で舞台はカフェとなっています。通常盤の方が詳しくは書かれていますが、まんが盤の方が理解しやすいのでさっと理解していきたいかたはまんが盤がおすすめです。
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